独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター
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No.155 アカアマダイ種苗の大量標識放流を初めて行いました  2010/03/16
宮津栽培漁業センター 町田 雅春
 アカアマダイは東シナ海を中心として日本海側,太平洋側に広く分布し,京都ではグジと呼ばれて珍重されています。しかし,全国的に資源量の減少が著しく,日本海側の府県を中心として栽培漁業(種苗放流)による資源回復に向けた取り組みが行われています。
アカアマダイ(親)

 宮津栽培漁業センターでは,平成21年10月にふ化し,平成22年2月で平均全長5.4cmにまで育ったアカアマダイ種苗63,800尾にイラストマー標識を装着して若狭湾西部海域の丹後海に放流しました。標識技術開発の一環として実施したもので,今後,市場調査を中心に実施し,再捕される放流魚の成長や標識の状態について調査することにしています。

 なお,沢山のアカアマダイ種苗へのイラストマー標識には,京都府立海洋センター平安丸乗組員の方々をはじめ,玉野,屋島,能登島,奄美の栽培漁業センター職員に協力して頂きました。また,放流では多くの地元漁業者の協力によって行われました。改めてお礼を申し上げます。

イラストマー標識を付けたアカアマダイ    漁業者の皆さんと協同放流作業


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