しかし,悪い便りもやってきます。放流されたサケの稚魚を狙って,夏鳥のカワウ,アオサギ,カワアイサ等が大挙して押しかけてきます。よくぞここまで来たなと感心しつつも,せっかく放流した稚魚をバクバク食べられたのではたまらないので,鳥避けに放水路には網を張り,美深川には釣り糸にCDやビニールヒモを吊るしましたが,こんなことで挫けるウやサギではありませんでした。ところが,意外な食害防除の助っ人(と信じている)が現れました。オジロワシです。実際の効果の程は怪しいですが,オジロワシが来ると大概の鳥は逃げるので,おかげで海までたどり着けた稚魚もそれなりにいたことでしょう。5月も半ばを過ぎて放流した稚魚が海に下り食害鳥たちの姿も消えてしまうと,町にはサクラが咲いて本当の春がやってきます。