独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター
さいばいコラム
No.54 鹿児島三大祭りのひとつ、おしゃか祭で水研センターをPR!
2009.5.15
志布志栽培漁業センター 小田 憲太朗
志布志栽培漁業センターのある鹿児島県志布志市では、
毎年4月29日に「おしゃか祭」というお祭りが催されます。
これは「お釈迦様」の誕生を祝う祭りで、
鹿児島県の三大祭のひとつに数えられ、毎年多くの参拝客や見物人でにぎわいます。

このおしゃか祭に、
今年初めて志布志栽培漁業センターが水槽展示などで参加しました。
なぜ、私たちがこのようなお祭りに参加することになったのかというと、
なんと、先日の「南九州マスコットキャラクター全員集合!」イベント
注目を集めたふっくん、ふーちゃん、あんじいに、
お祭り実行委員会から出演依頼があったのです。
これが志布志のおしゃか祭
写真はシャンシャン馬といって、花嫁を乗せた馬が町中を歩き、安産を願います
これは志布志栽培漁業センターを知ってもらう良い機会と、
出展ブースとしてテント一張りをいただき、種苗の水槽展示や、
私たちが日夜とり組んでいるウナギの仔魚(レプトセファルス)に与える
新たなエサ探しや、ウナギの稚魚を大量に飼育するための技術開発、
そして安全・安心な国産カンパチの種苗をつくる研究などの業務を紹介しました。

展示した種苗はウナギとカンパチです。
ウナギはふ化後まだ4日目の極小サイズのものから、45日目、
シラスウナギ直前のレプトセファルスのほか、
体長10cmほどに育ったクロコや2年魚、
そして大人サイズまで人工で育てたウナギを展示しました。
カンパチは昨年の12月生まれの体長15cmのものを展示し、
さらに、カンパチのエサとなるワムシを顕微鏡で見てもらえるようにしました。
多くの家族連れでにぎわう水研ブース

レプトセファルス(ウナギの仔魚)


シラスウナギ


クロコ(黒く色づいてきた状態)


クロコ

大人サイズのウナギ

カンパチ。名前の由来の八の字クッキリ
*↑これら6枚の写真は当日展示したものとは異なります。
訪れた人たちに、
「ここにいるウナギの子供は他ではなかなか見られないんですよ」と伝えると、
皆さん目をまんまるにして興味深そうに観察していました。
そして知り合いを見つけると、
「ほら、これ見てごらんよ・・・」と皆さん方同士で説明し合ってくれるなど、和やかなムードでした。

子供たちに「カンパチにエサやってみる?」と誘ってみると、「やるやるー」とたいへんな人気で、
初めは少々緊張ぎみで動かなかったカンパチ君も、突然天から舞い降りてきたエサのおかげで元気に泳いでくれました。

人気はやはりレプトセファルス

ワムシも顕微鏡で観察できるよ
展示を見に来てくれた皆さんに話を聞いてみると、
志布志栽培漁業センターの存在は何となく知っているという人は少数いたものの、
どんな仕事をしているのかまで知っている人はほとんどいませんでした。
「これは、いかん!」
3月まで広報室所属だった私の広報魂に火がつき、
お祭りの主催者である商工会の方にお願いして、PRタイムをいただきました。
この貴重なPRタイムをいただけたことで、まだブースに訪れていない人たちにも、
「志布志にそんなすごい研究機関があるんだー」と知ってもらうことができました。
さらには、
「世界に志布志の名をもっと知らしめてくれ」
と、ありがたい激励のお言葉までいただきました。
PRタイム
マスコットキャラクターの3人衆、ふっくん、ふーちゃん、あんじいも頑張りました。
先日のイベントで知名度を上げ、今月2回目の公の場の登場となり、
すっかり志布志のキャラクター!?になりかけています。
(本当は、水研センターのキャラクターだよ!)

最後に、今回のおしゃか祭への参加にあたってご協力いただいた、
志布志市商工会の皆様、また、ブースに来てくださった皆様、
本当にありがとうございました。
ふっくんたちも頑張りました
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