独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター
さいばいコラム
No.17  全国豊かな海づくり大会(びわ湖大会)に行ってきました!
       〜“ふっくん”の目からのぞいた海づくり大会〜
2007.12.14
ふっくんこと、小浜栽培漁業センター 山本 岳男
本部栽培管理課 清水 智仁
 平成19年11月10、11日に滋賀県大津市において、第27回全国豊かな海づくり大会(びわ湖大会)が行われました。曇り空ながらも、今年も水研センターのブースにはたくさんのお客様にご来場いただきました。
 にぎわう展示ブースの前を右へ行ったり左へ行ったり、時々立ち止まって子供達とカメラに収まったりしている白衣の人物が。胸には水研センターの名札を付けており、名札には「ふっくん」とあります。
 ふっくんは平成17年度に生まれた水産総合研究センターの癒し系キャラクタートリオのひとりで、優秀な“ふぐ”の研究者として知られています(だから“ふっくん”なのです)。
 そんなふっくんの目から見た豊かな海づくり大会をリポートしてもらいましょう。
ご来場ありがとうございました
「はーい!そこ行く皆さん!ただいまサケとズワイガニの赤ちゃんが生まれていまーす!」
「イセエビの幼生に、ウナギのレプトケファルスなんて、他でもなかなか見られませんよー!」
「タイマイの赤ちゃんが見られるのは、日本でここだけです!」

 水研センターのスタッフの呼び声に誘われてブース内に入ると、水槽が並んでいます。中にはサケの卵からふ化している仔魚(この日ふ化するように管理していました!)、ズワイガニの親と稚ガニ(親ガニからプレゾエアがふ出していました!)、生後1ヵ月のタイマイの仔ガメ、イセエビの親と透明なフィロソーマ幼生、ウナギの親とレプトケファルス幼生を展示していました。

いらっしゃいませ〜 水産総合研究センターで〜す
ウナギもお出迎え
 奥には水研センターの組織概要、アユの冷水病やコイヘルペスへの取り組み、サケの耳石温度標識等のパネルが展示してあり、さらに、フナの赤血球の顕微鏡観察や、子供たちに大人気のタッチプール、おさかなクイズなどの体験型展示も行われていて、水研センターのスタッフたちが来場されたお客様に熱心に説明をしていました。
 お客様の中には、スタッフもタジタジのマニアックな質問をされるお兄さん、ウナギの資源から防衛省問題までTVのコメンテーターばりに熱く語るおじいさん、タッチプールのドチザメをまるでネコのようになでまくるお姉さん、水槽の前で「これは美味しそうやわ!」とおっしゃるお母さん、おさかなクイズでお父さんと反対の回答をして全問正解するちびっ子おさかな博士、などなどいろいろなお客様が来られ、皆さんに楽しんでもらえた様子でした。
 ぼくはといえば、ブースの前でのお客様の呼び込みがメインのオシゴトとなりました。会場の同じ展示ブース長屋にはナマズの着ぐるみ、反対側のブースには天気予報でお馴染みの赤いトラクターに乗ったふたりの坊やと、ライバルもいましたが、可愛さなら負けない!と、ぶりっこに立ち回り、子供たちの人気は一番だったと思います。

 が、しかし、早々に子供たちからふっくん最大の弱点を指摘されるのでした。

「なんで“ふぐ”なのに“”があるの〜!!??」

 ごもっともでございます・・・ワタシハサカナデス(尾ビレより下はみないでね)。

 それでも「ふっくんだぁ〜いすき♪」と言って20分ぐらいぼくに抱きついて離れなかった女の子や「かわいい」を連発しながら一緒に写メールを撮ってくれた女子中学生、白衣をめくりたがる男の子、ぼくのことを「どじょう」と言い切るおばさん。ぼくの頭をなでて合掌するおばあさん(御利益ありましたか?)。たくさんのお客様に可愛がっていただきました。ありがとうございました。

 またどこかの水辺の展示ブースでお会いしましょう。

「キャー!カワイー!」ふっくん大人気!
この時中にいたオジサンは全然かわいくないんだ・・・ごめんね・・・

ふっくんに変身中!


あ・・・


初公開!ふっくんの視界
(ふっくんからはこんな風に見えている)
←前のコラムへ | コラム一覧へ | 次のコラムへ→