お正月です。 正月料理はその土地々で特色が出ますが、 三陸地方ではババガレイ(地方名:ナメタガレイ、写真1)の煮付けが欠かせません。 数の子(ニシン)、イクラ(シロザケ)、田つくり(カタクチイワシ)など、 正月には海産物の多産をあやかろうと食材に多く用いられます。 この地方のババガレイもちょうど冬場に卵巣が発達するため 「縁起物」のおせちとして珍重されます。 年末の市場には 卵巣がクッキリ見えるように切り込みの入ったババガレイが 一等席に並びます。 立ち位置も一等席ですが、値段もそれなりで ちょっと目を押さえておかないといけないほどです。