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はじめに | ||||||||
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調査方法 | ||||||||
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結果及び考察 | ||||||||
ネオヘテロボツリウムが,調べた個体のうち何割に寄生しているかを示す尺度を寄生率と呼びます。平成11年から15年までの月別の寄生率の平均値を算出したところ,各月の値に統計学的に意味のある違いはなく,全体としては横ばい傾向であると考えられました(図2)。しかし,各年の年内の動きに着目すると,秋から冬にかけて寄生率が高くなる傾向があると考えられました。 また,ネオヘテロボツリウムが寄生している個体について,何匹の虫が寄生しているかを示す尺度を寄生強度と呼びます。寄生強度についても,寄生率と同様,成虫では各月の値に統計学的に意味のある違いはなく,全体としては横ばい傾向であると考えられました(図2)。しかし,秋から冬にかけて高くなる傾向がより顕著に見られ,幼虫ではその違いが統計学的にも意味のあるものでした。 また,成虫と幼虫の寄生率と寄生強度のそれぞれについて,調査時期の海水温と相関が見られるかどうか検討した結果,成虫の寄生強度と幼虫の寄生率に相関が見られました(図3)。 これらのことから,ネオヘテロボツリウムの発生に季節性があることが示唆され,海水温がその要因の一つである可能性が考えられました。今後は,地域間の違いについても解析し,天然海域でのこの寄生虫の生態について,より詳細な検討を行う予定です。 |
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