魚との関わりと言えば、せいぜいスーパーで切り身か干物を買う程度。
おおよそ水産とは縁のない生活をしていた私が、
旧日本栽培漁業協会のアルバイトに採用されたのは今から7年前のこと。
サイバイギョギョウ?なんですか、それ。
今の小学生のように学校で栽培漁業を教わる世代でもなく、
初めは栽培(農業)と漁業の両方について何かすることだと思っていました。
月間予定表には「マグロ会議」だの、「ワムシ研修」だの、
奇妙なことが書かれ、
レントゲンのようなスケスケの魚の写真を見て「かわいい」と言う人がいたり、
魚のイラストを描けば 「キョクの数が違う」 「ソクセンがない」
などと意味の分からないクレーム。
???の連続。
しかし、あれから仕事で栽培のことを知っていくうち、
自分でも熱帯魚を飼ったりして、だんだんと魚に愛着を持つようになりました。
植物園の蓮池で、満開の蓮の花よりもその下を泳ぐメダカに釘付けになり、
お腹がふくれているようだけど、食べ過ぎなのか?
いや病気だろうか、と立ちつくしたり、
スーパーのポスターを見ては
「ヒラメはこっち向きじゃないだろう」とツッコミをいれたり。
いつの間にか栽培に染まってしまったようです。
「標識」と聞いて、一方通行でも駐車禁止でもなく、
ホウリュウという単語を連想してしまったワタシ。
もうフツーの女の子ではないんだなあと、フクザツな心境の今日この頃です。
■まだある!栽培人チェック
1.会議に行くときはオサカナのネクタイピンをつける。
2.ウエス、ポンツーン、キムワイプの意味がわかる。
3.ナンノと言われても「吐息でネット」など、まったく思い出さない。
4.「耳石」の読み方がわかる。
5.NHKの集金よりVNNのほうが怖い。
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