独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター
さいばいコラム
No.6  栽培人への道
2007.03.09
本部業務推進部栽培管理課 藍原 章子

魚との関わりと言えば、せいぜいスーパーで切り身か干物を買う程度。
おおよそ水産とは縁のない生活をしていた私が、
旧日本栽培漁業協会のアルバイトに採用されたのは今から7年前のこと。

サイバイギョギョウ?なんですか、それ。
今の小学生のように学校で栽培漁業を教わる世代でもなく、
初めは栽培(農業)と漁業の両方について何かすることだと思っていました。
月間予定表には「マグロ会議」だの、「ワムシ研修」だの、
奇妙なことが書かれ、
レントゲンのようなスケスケの魚の写真を見て「かわいい」と言う人がいたり、
魚のイラストを描けば 「キョクの数が違う」 「ソクセンがない」
などと意味の分からないクレーム。
???の連続。

しかし、あれから仕事で栽培のことを知っていくうち、
自分でも熱帯魚を飼ったりして、だんだんと魚に愛着を持つようになりました。

植物園の蓮池で、満開の蓮の花よりもその下を泳ぐメダカに釘付けになり、
お腹がふくれているようだけど、食べ過ぎなのか?
いや病気だろうか、と立ちつくしたり、
スーパーのポスターを見ては
「ヒラメはこっち向きじゃないだろう」とツッコミをいれたり。
いつの間にか栽培に染まってしまったようです。

「標識」と聞いて、一方通行でも駐車禁止でもなく、
ホウリュウという単語を連想してしまったワタシ。
もうフツーの女の子ではないんだなあと、フクザツな心境の今日この頃です。


■まだある!栽培人チェック
1.会議に行くときはオサカナのネクタイピンをつける。
2.ウエス、ポンツーン、キムワイプの意味がわかる。
3.ナンノと言われても「吐息でネット」など、まったく思い出さない。
4.「耳石」の読み方がわかる。
5.NHKの集金よりVNNのほうが怖い。


本部風景(栽培人たちの周辺)
みんな、オサカナ好き
←前のコラムへ | コラム一覧へ | 次のコラムへ→