独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター
さいばいコラム
No.5  横浜散歩
2007.02.16
理事 井貫 晴介

本年の年賀状には、「横浜散歩楽しんでいます」と近況報告をした。
昨年8月以来みなとみらいに在勤しているが、昼休みは食事をせずに付近を歩き回っている。

臨港パークからぷかりさん橋、新港パークから赤レンガ倉庫、大さん橋から山下公園。
掃部山公園から能楽堂を経て伊勢山皇大神宮を通って成田山別院。
野毛山動物園。大岡川。伊勢佐木町等々。
時々港の見える丘公園まで行くと、帰りは地下鉄みなとみらい線にお世話になる。

臨港パークから赤レンガ倉庫、山下公園のコースでは
岸壁沿いに打ち寄せる波や海中の模様を眺めることが多い。
今はヒトデしか見えないが、秋にはコチやエイがいたり。
冬に近づいた一日、新港パークの海では100尾程度のボラの群れが数群
岸沿いを泳いでは沖に出るという行動を繰り返していた。
2、3日後には1尾も見られなかったので、回遊前の団体整列をしていたのだろうか。

冬になってからは、この暖冬で狂っているかもしれないが、カモが岸壁のアオサをかじっていた。
NPOが試験養殖しているワカメは食べられないだろうか。
そういえば、養殖ノリはカモの食害があるといっていたが。

自転車の埋蔵量何百台の大岡川では
ある日、かなり上流までボラとスズキがぼんやりと群れをつくっていたが
ある橋の上流になるとボラしかいなかった。
塩分濃度の嗜好性の違い?
2月上旬に久しぶりにスズキをみた。
全長20センチ位から80センチ位まで何十尾かいたが、ほとんどが川底でじっとしていた。

そういえば、最近汽車道周りの運河にカワウを見ない。
秋から冬の2〜3ヶ月、毎日のように1羽見かけたのに。
ボラが飛び跳ねる時は大概付近にカワウが潜行していた。
潜行方向の左右60度以内に20〜30秒後に浮かんできていた。
ちょっと真面目に観察してしまった。
2、3回、つがいらしい2羽が鶴見方向に飛んで行くのが見えたが、その片割れか
汽車道カワウや、今いずこ。

こうやってまとめて書くと、まるで私がみなとみらい周辺のモニタリングをしているような風だが
ただのおじさんの散歩に過ぎない。

もうすぐ春。
はじめての横浜の春をたのしみにしている。


図解 お散歩コース
(黄色の魚マークをクリックしてね)
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