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2010年2月18〜19日、愛媛県松山市で平成21年度栽培漁業関係研究開発推進特別部会「キジハタ分科会」が開催されました。 キジハタは瀬戸内海では単価が5,000円/kgを超える高級魚であり、一時「幻の魚」と呼ばれるまでに漁獲量が減少しました。キジハタが棲息している瀬戸内海や山陰沿岸の各府県では、栽培漁業対象種として様々な技術開発に取り組んでいます。 今回の分科会には、大阪府、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、鳥取県、島根県の8府県19機関から29名という大勢の方々にご参加いただきました。各関係機関で得られた成果や新たに明らかになった問題点などを報告していただくとともに、これらの問題解決に向けての討議を行いました。 キジハタの種苗生産は、以前に比べて安定的に生産できるようになってきていますが、飼育初期の生残が不安定であることや形態異常など、解決しなければいけない課題がまだまだ多くあります。 また、資源添加についても、キジハタの生態や放流場所の環境に適した放流技術の開発はもとより、天然海域における遺伝的多様性の把握など、大きな課題や取り組み始めたばかりの課題があります。 今後も、各関係機関間における情報交換の場の提供など、事務局としての役割を玉野栽培漁業センターが務め、様々な問題解決の手助けをしていきたいと考えています。 (玉野栽培漁業センター 山下貴示) |
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