独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター
さいばい日記
ホシガレイ編 2008年1月の日記



2008年1月
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 2008年1月30日 お食い初め(飼育9日目)

ふ化したての頃,ホシガレイの赤ちゃんの口はまだできていなかったのが
不思議なことに,お腹のお弁当(卵黄)がなくなる少し前には,口が開くようになります。
赤ちゃんホシガレイはこれから餌を食べ始めます。
飢え死にしないよう,はやく大きくなるよう,十分な餌を与えなければ。
やっと飼育らしくなりましたね。

赤ちゃんに与える最初の餌は,ワムシという動物プランクトンです。
栄養の詰ったカプセルみたいなものです。
ワムシは赤ちゃんホシガレイの小さな口に
ちょうどいい大きさなんです。

ホシガレイ稚魚とワムシ

右上:ワムシ
   大きさ0.2mm


左:口が開いたホシガレイの赤ちゃん
  大きさ6.5mm

もうすぐうちの娘もお食い初め(百日祝い)です。
宮古ではお食い初めで赤ちゃんにアワビをしゃぶらせるようです。
 2008年1月28日 お弁当(飼育7日目)

ホシガレイの赤ちゃんは,お腹に持った卵黄の栄養で成長します。
例えるとすればお弁当といったところでしょうか。
優しい(?)お母さんホシガレイが,大きなお弁当を持たせてくれたんです。
だから,生まれてから1週間くらいは餌を食べなくてもいいんです。

生まれて間もない赤ちゃんはお弁当を持たされて,危険な旅に出ます。
でも,お弁当がなくなったら,自分で餌を探して食べなくてはならない…
なかなか厳しい世界ですね・・・



 同じ倍率です。
 A:ふ化直後(1/21)
  大きな卵黄,口は開いてません
 B:2日目(1/23)
  卵黄が小さくなって・・・
 C:5日目(1/26)
  体はだんだん大きくなって・・・
 D:7日目(1/28)
  眼が黒くなり,
  口が開いてきました

毎日毎日美味しいお弁当ありがとう。
パパ,仕事がんばってますよ。
 2008年1月21日 生まれました!!(飼育0日目)

今朝,11万尾の赤ちゃんホシガレイが生まれました。
大きさは5mmで,とても元気な赤ちゃんです。
「良い魚だね。後は君の腕次第」と先輩からプレッシャーをかけられました。
ただでさえこの日記を公開することで,ハードルが上がっているのに・・・

大きな飼育用の水槽に移し,飼育スタート。
これからが勝負です。




上:飼育用水槽の上で観察中

下:ホシガレイの赤ちゃん
  体がまっすぐに伸びていて
  光に集まってくる良い子たち
  こういう良い子たちは,
  その後の成長も良い…ってことが多いんです

誕生に合わせて髪を短く切りました。
気合を入れるというか,
縁起を担ぐというか,
毎年恒例です。
 2008年1月19日 誕生を待つパパの気持ち

1月13日に搾った卵は,順調に発生しているようです。
受精卵のたった一つだった細胞が分裂を繰り返し,だんだんと魚の形に近づいています。





A:受精直後(1/13)
 卵に精子をかけて受精させます。
B:5時間経過(1/13)
 4細胞,8細胞まで分裂。
C:3日目(1/16)
 体ができてきました。
D:6日目(1/19)
 眼ができてきました。

卵は孵化するまで専用の水槽でやさしく管理しています。
この時期はほとんど手がかからないのですが,
水温は大丈夫か?水や空気はちゃんと出ているか?
と水槽の前でうろうろ,そわそわしています。
不安と楽しみと混ざった複雑な心境です。

予定日は明後日(1月21日)です。
 2008年1月13日 生産期のスタート

こんにちは。宮古の清水です。
宮古栽培漁業センターでは,大晦日からホシガレイの産卵が始まり,
正月返上で作業に追われています。今日も日曜日ですが,朝からお仕事です。

産卵が始まったといいましたが,
水槽で飼っているとお母さんホシガレイは,卵を産んでくれません。
お腹が張ってきたところを見計らって,搾り出す必要があります。
このタイミングはとても微妙で,良い卵を沢山採るのは難しいんです。

今日は狙いどおり,沢山の卵(20万粒)が採れました。
これで飼育スタートできそうです。がんばりますよ。


しぼってます






お母さんのお腹を押して,卵を搾り出しています
やさしく,やさしく…
2008年1月11日 自己紹介

はじめまして。宮古栽培漁業センターの清水です。
今日からホシガレイの飼育について日記を書きたいと思います。
まずは自己紹介です。長野県生まれで千葉県育ちの32才。血液型O型,ふたご座,
奥さんと2ヵ月になる娘との3人家族,趣味はいろんなものを集めること・・・
栽培漁業センターに就職して8年,本部,百島(広島県)と渡り歩き,
2年前に岩手県にある宮古に転勤し,ホシガレイの担当をしています。

ホシガレイの稚魚を海に放流するまでには,
採卵(卵を採る)→種苗生産(稚魚を育てる)→放流
という流れになるのですが,以前にトピックスにも書きましたが,
いろいろと問題が多く,転勤して2年間はなかなかうまくいきませんでした。
そろそろお母さんホシガレイのお腹も張り始め,卵が採れそうです。
さて,3年目の今年はうまくいくでしょうか?応援よろしくお願いします。

ホシガレイの夫婦






ホシガレイのお父さん(左,45cm)と
お母さん(右,65cm)
お母さんのほうがだいぶ大きいです。