独立行政法人 水産総合研究センター 栽培漁業センター
研究情報等
トピックス
No.131 平成19年度各賞受賞者ご紹介                   2008/06/16
業務推進部栽培管理課
 平成19年度、栽培漁業センターの職員がさまざまな栄誉ある賞を受賞しました。以下,受賞者のコメントとともにご紹介いたします。

小磯賞状写真平成19年度日本水産増殖学会奨励賞

小磯 雅彦 (能登島栽培漁業センター
 
1999年〜2006年までにワムシの培養管理や品質改善に関する論文を6本発表し,ワムシの培養技術の改善に貢献したとして授与された。(日本水産増殖学会 平成20年3月28日授与)

【受賞者コメント】
 種苗生産において,初期餌料であるワムシは必要不可欠な存在なのですが,安定培養できて当たり前のような雰囲気があり,種苗生産に関する研究において,その評価は高くありませんでした。
 そのような中,ワムシに関する研究が評価されたことは,今後のワムシに係わる研究者の励みになると思われます。ありがとうございました。

有瀧楯写真平成19年度水産学技術賞

有瀧 真人 (宮古栽培漁業センター
「異体類における形態異常の発現機序解明とその防除技術の開発」
 
飼育環境下で多発し,大きな問題となっているカレイ・ヒラメ類の形態異常に関してその発現メカニズムを詳細なデーターから解明したこと。ならびに,それらの研究結果をもとに普遍的な防除技術を開発したことに対し授与された。(日本水産学会 平成20年3月29日授与)

【受賞者コメント】
 このたび日本水産学会から水産学技術賞をいただきました。飼育の現場で20余年カレイ・ヒラメ類の健苗性を向上させるため,形態異常の防除に取り組んできましたが,それらの成果を評価していただき本当にうれしく思います。これも,これまで支えてくださった職場の先輩,同僚の方々のおかげと感謝しています。

小金賞状写真平成19年度日本水産学会論文賞

小金 隆之 (屋島栽培漁業センター
 Improvement of larval rearing technique for mass seed production of snow crab
 Chionoecetes opilio
 (Fisheries Science 第73巻4号:851-861)

Fisheries Science誌と日本水産学会誌に掲載された原著論文(総説と短報を除く)の中から特に優れた論文として授与された。(日本水産学会 平成20年3月29日授与)

【受賞者コメント】
 私たち甲殻類チームの研究が認められ大変嬉しく思います。ズワイガニの大量生産は長い間不可能に近いと云われてきましたが,幸い入り口を通過することができました。当時試験に際していろいろと助けて下さった小浜栽培漁業センターをはじめとする関係者の皆さまありがとうございました。今後さらに大量生産技術が完成されて,発展することを願います。今回の受賞を励みにこれからも頑張りたいと思います。